2013年12月24日
宮津・竹のデザインチャレンジ
カテゴリー: ワークショップ
2013年12月24日 宮津の竹の「クールな」商品デザインを考えようというワークショップ「宮津・竹のデザインチャレンジ」をうみほし公園セミナー棟で開催しました。参加者は、世界各国から日本語を学びにきた京都文化日本語学校の留学生をはじめ、宮津や京都などから集まったさまざまな年代・職業の社会人や学生ら約35名。ファシリテーターは、NPO法人 Design with All(http://designwithall.com/index.htm)の理事長で「インクルーシブデザイン」に携わっておられる小林大祐さんです。
まず、プロダクトデザイナー石川新一さんやインテリアデザイナー玉井恵里子さんが竹とデザイン・道具といった事例を簡単に紹介した後、参加者は6~7人で5つのグループに分かれました。それぞれに留学生が1~2人ずつグループに参加し、留学生の毎日の過ごし方をヒアリングしながらニーズを探り、デザインを考え、それぞれのグループの試作発表を行いました。今回の「インクルーシブデザイン」は、「リードユーザー」である「留学生個人」のニーズを、より多様な人々にとって普遍的に共有できる価値観へと広げていくことで、本質的なデザインへと導きます。今回はそこに「宮津の竹」を素材としてあてはめてデザインを考案しました。難しい課題でしたが、途中、天橋立・文殊堂名物「智恵の餅」の勘七茶屋さんのの差し入れもいただいて雰囲気も和気あいあい。参加者それぞれ、楽しみながら議論を交わし、商品デザインを紹介・発表しました。
発表された竹のデザインは、エコロジーを意識したペットボトルキーパー、気分を伝えコミュニケーションを支援するウェアラブル・センサー、海の気分を部屋の中で体験できるオブジェ、竹をさまざまに応用した竹カフェ、イスラム礼拝対応用モバイル・パーティションなどの多種多様なアイデアが展開され、それぞれに熱のあるプレゼンテーションが繰り広げられました。
ワークショップの最後に、参加してくれた留学生の方々に話をしてもらいましたが、普段とは違うタイプのコミュニケーションが刺激的で楽しかったということです。一行は、「ビオ・ラビット」で美味しい地元のオーガニック料理に舌鼓を打ち、うみほし公園で一泊した翌日は、天橋立や地元の有名畳店など、宮津市内や、伊根町の名所・地場産業をめぐり、”ディープ・ジャパン”を堪能しました。